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【R18】僕のヒーローアカデミア 薔薇と棘

第6章 day3 ホークス


ホークスside




「いー加減諦めてくれませんかねっ‥‥こっちはデートがかかってんすよ‥」



ジリジリとヒーロー達が苦境に追い込まれて行く




予想していたよりも数倍多いヴィランに加え
脳無まで出現してこっちは相当な痛手を負っていた




「諦めろホークス‥俺たちの勝ちだ‥」




右手が大きな剣になったヴィランに何とか剛翼で対応するが
力の差では勝てそうにない



それでも

背中に多数の仲間の気配を感じて前を見る






「そげん簡単に諦めるヒーローがどこにおると」





「な‥に‥っ?!なんでさっき倒したヒーロー達が‥‥っ」





「こっちには最強のヒーローがついてんすよ‥」






ちゃんが治癒の個性で救ってくれたヒーロー達



かなりの人数を相手するとなると相当な体力を消耗するはず



それでもこの短時間でここまでやってくれたから
一気に形勢が逆転し始める





「さすがちゃん‥」






人生で唯一好きになった人



数年前
ヒーローになりたてだった俺たちは長期任務の為一緒に行動してた時期があった



治癒の個性ってだけでも世間の注目はすごかったのに

それに加えてあの容姿


当時から彼女の人気は海外にまで及ぶほど凄まじかった

ヒーローなんかならなくたって充分生きていけただろうに




ちっさい身体で俺たちヒーローをもボロボロになりながら救ってくれる姿に周囲の人間はずいぶん助けられた



優しすぎるヒーロー


心配でたまらなくて
守ってあげたくなった




それまでは職業柄人を好きになる事を諦めていたし



笑顔で壁を作って



それ以上誰も踏み込めないようにしていた



『ホークスさんみたいに空を飛べたらな〜私もたくさんの人達を助けに行けるのに』




2人で屋上で寝転んで空をみながら休憩していた時
ふと隣をみたら目があって
綻ぶような笑顔に心を奪われた





想いを伝えることができない俺は
最終日



彼女にアクセサリーを贈った


小さな羽がついたゴールドのネックレス




テレビや雑誌で見かける度に
胸元に控えめに光るそれに顔が緩んだ






「やられたヒーローが‥‥まさかヒーリングガールが来てるのか?」




「どうでしょうかね?」
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