第5章 day2 late night 奪還
心操side
薄いタオル一枚に遮られただけの柔らかな身体が密着している
「ーっ!」
じくじくと疼き出した身体
タオル越しに触れた俺の欲が膨らんでいく
大きな胸の谷間に髪から落ちた雫が流れて行く
お湯に濡れて透けて
ぴったりと身体に張り付いたタオルはもはやもう何も隠していなかった
上からみる先生の姿は男子高校生どころか全人類には刺激が強過ぎるほどの刺激的な姿だった
『心操くん‥‥顔真っ赤だよ‥?のぼせちゃった?』
俺の横で立ち尽くす物間もまた顔を真っ赤にして両手で顔を覆っていた
「だ‥大丈夫です‥」
ゆっくりと身体を解放してやると先生の視線が俺たちの腰にいく
『そ‥そうだった‥2人とも個性かかってたよね‥ごめんね‥』
しゅんと俯く先生に物間が高笑いする
「でも大丈夫ですよ先生!A組とは違って我慢が効くんでね!」
『今から‥少しなら大丈夫だよ?』
「っ?!!」
先生に見つめられてピタリと固まった
『心操くんも‥』
いつも遠くから見つめていた先生
相澤先生の代わりに一緒に捕縛布の練習に付き合ってくれることもあった
その笑顔に
言葉に
どれだけ救われてきたか分からない
そんな先生が
目の前に
自分の心臓の音で周りの音が何も聞こえんないんじゃかいかと思うくらいドキドキと心臓がうるさくなり始める
抱きしめたい
キスしたい
そして身体を重ねたい
個性にかかって欲張りになった気持ちが前に出る
それでも
救急隊に運ばれて行くボロボロの姿になった先生を思い出して
何とか思い止まった
「今日‥は‥我慢します」
どれだけ強い個性なのかはよく知らないがはぁはぁと呼吸が上がって苦しい
我慢なんて本当は全く出来ない程に身体は限界を迎えていた
「僕も‥っ‥今日は我慢します‥」
同じく限界を超えているはずの物間が呼吸を荒くする
『っ‥無理させてごめんね‥‥でもありがとう‥』
俺たちの気持ちを汲み取って
先生がぺこりと頭を下げる
『ホークスとの任務から帰ってきたら‥その時に待ってるね』
ふわりと優しく微笑んだ先生に
物間と一緒に深く頭を下げた