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【R18】僕のヒーローアカデミア 薔薇と棘

第5章 day2 late night 奪還


心操side


時計の針はとっくに0時を過ぎていて
深夜を迎えているにも関わらず


目が冴えて全然寝れなかった




あの個性にかかってからは夜も苦しくてなかなか眠れない



今日は先生奪還作戦に物間と一緒に俺も加勢いしていたから余計に色々考えて眠れなかった



大きな白いタオルに包まれていた先生の身体
タオルの隙間からちらりと見える白い肌にはくっきりと浮かぶ赤い痕が複数あった



「風呂でも入るか‥」



着替えとタオルを持って共同の浴場へと歩いて行く



あの個性の煙が蔓延したあの日
A組だけでなく俺と物間もその場にいた



同じく個性にかかった俺たちは
身体の変化も見るために一ヶ月間A組の寮にお世話になる事になっていた




「君も寝れなかったのかい?」




脱衣所の扉を開けるとすでに服を脱いで腰にタオルを巻きつけている物間がいた



「あぁ‥」



俺も服を脱いでタオルを腰に巻きつける


お互いの腰の周りにはタオルで隠しきれないほどの紫の紋様が浮かび上がっていた



「物間も‥先生の事好きだったんだな」



先に歩き出していた物間がニヤリと笑う



「あぁ‥まさか全員とは思わなかったよねぇ!でもまぁあの人は雄英どころか全国民に好かれてるしね」



ふたりでフっと笑いあって目を細める



そして浴室のドアを開いてお互いに固まった




広い浴室の真ん中
今まさに話題にあがっていた先生の姿があった




「先生っ‥?!なんで‥っ?!えっ?!男子風呂に‥?!」


物間も顔を真っ赤にして慌てている



「す‥すいません‥てっきり俺達が入っていい時間かと‥」



慌てて目を逸らすが一瞬視界に入った先生の姿にバクバクと心臓がすごい音を立てる



長い髪を上で束ねていて
白い肌が首筋まで赤く染まっていた


ぼんやりとこちらをみる可愛い顔ものぼせてしまったのか真っ赤になっていた



『こ‥こちらこそごめんねっ‥!』




俺らをみてわずかに目を見開いて慌てて立ち上がるから

バランスを崩して倒れそうになる




『ひゃあっ‥!』




「あ‥危なかった‥‥」



間一髪で腕の中に抱きしめた



『心操くん‥ありがと‥』



うるりと見上げてくる大きな目


抱きしめた柔らかな身体
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