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【R18】僕のヒーローアカデミア 薔薇と棘

第4章 day2 night 荼毘


荼毘side



「荼毘〜ちょっと派手にやりすぎじゃねぇか?ヒーロー達あんなにしてっとすぐに見つかるぜ」




仮面をつけたコンプレスが隣を歩きながら話しかけてくる




「ちょっとおもろしいもん見つけたんでね‥」




掌に握っている新聞記事の中にはヒーローの特集がしてあった




その中でも一番目立つ大きな見開きのページ




以前から世間を賑わせているヒーロー



ヒーリングガール




「美しすぎる人気No. 1ヒーロー!!ヴィランをも救う、その優しき個性に迫る!」




単純に興味を惹かれた



それに雄英高校で教師もしてて、一年A組の副担任とくれば焦凍とも接点があるに違いない



「早く来いよ‥‥ヒーロー」





森の奥深くまで身を隠し
その内に現れるであろうヒーローを待つ





「俺は逃げるぞ‥捕まりたくないからな‥お前も気をつけろよ!」




颯爽とマントを翻すコンプレスに軽く手を振って木の葉の上に寝転がる





辺りが暗くなってきた頃
小さな足音が聞こえてきて耳を澄ます




『はぁっ‥はぁ‥‥っ‥もう‥‥全員‥助けたかな‥‥』





泥に塗れながらも目立つ綺麗な白い肌




森の中を駆けずり回ってヒーロー達を助けてたのか身につけていたコスチュームはボロボロだった




「待ってたぜヒーロー」




周りに他のヒーローの気配がないかを確認してから単身乗り込んできたヒーリングガールの前に立ちはだかる




『っ?!』



びくりと身体を揺らして目を見開く



そりゃ誰でも俺のこの見た目はびびるよな‥




『血がっ‥‥どこを怪我したんですか‥?!』




気付けば距離をゼロに縮められて今度は俺がびくりとする




胸元に少し滲んだ血



さっき他のヒーローの攻撃が少し掠めた傷だった





「おいおい‥‥俺のこと知らないはずがないだろ‥?」



真剣に身体を心配してくるヒーリングガールを見つめると真っ直ぐな瞳で見られて僅かに怯んでしまう



『荼毘‥さんですよね‥以前うちの子達のところにきた‥‥』



そう言いながらも傷の具合を確かめていく






『傷はそんなに深くないけど放っておいたら危険です‥‥私に処置させてください』





細くていかにも女性らしい指先が胸元を撫でる
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