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【R18】僕のヒーローアカデミア 薔薇と棘

第3章 day2 morning 轟焦凍


轟side


先生の可愛い声が
無意識に俺の名前を呼んで


背中に甘く柔らかな痛みを残していく



もっとなんて可愛い事言うから

めちゃくちゃにしてやりたくなった








感じた事のないほどの快楽と熱に侵されながら
腕の中で意識を飛ばした華奢な身体を抱きしめる



「ちょっと無理させすぎたか‥」




顔だけじゃなくて
耳や首筋まで真っ赤に染まっている



一気に冷やさないように注意しながらも右手の個性で細かな氷を降らせた



『ん‥‥‥ゆき‥‥?』





しばらく腕の中に先生を抱き締めていると少し身体が冷えたのか暖を求めるように身体を擦り寄せてくる




「大丈夫ですか?」




『だい‥じょーぶ‥‥焦凍くん‥あったかいから‥』




まだ寝ぼけてんのかそう言うと俺に抱きついたまま眠ってしまった




「‥‥このまま離さねーぞ‥」





幸せな時間の余韻にいつまでも浸っときてぇけど

枕元に置いてある時計の秒針が無情にも時を刻んでいく





それでもまだこの夢みてぇな状況から抜け出したくなくてもう一度目を閉じる





昨夜まで苦しくて仕方なかった腰に浮かび上がった印

冷たい氷で冷やしたかのように今は疼きが少し収まっていた




「轟くーん‥?」




ドア越しに聞こえてくる声




「ん‥‥緑谷か‥‥?」




聞き覚えのある声にぼんやりと目を開ける






「そろそろ起きないと遅刻しちゃうよー!」



ゆっくりと起き上がってドアの向こうに声を掛ける




「わりぃ緑谷‥助かった」



「全然大丈夫だよ!また後でね!」



パタパタと遠ざかっていく足音




ベッドに戻ると先生も目を覚ましたみてぇだった



『たいへん‥‥っ‥火傷をした人が沢山病院に運ばれたみたい』



「じゃあ今日は病院ですか‥?」



先生は普段は雄英にいてくれるけど
リカバリーガール同様


要請が入れば病院にも向かう




『うんっ‥早く行かなきゃっ‥』




慌ててコスチュームと白衣を身に纏う先生をドアまで送っていく




『じゃあねっ‥焦凍くん!』



可愛く手を振って
出ていってしまった




「はぁ‥‥俺も急ぐか‥」





無意識にため息がでたけど


背中に残る柔らかな痛みに少し顔が緩んだ
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