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【R18】僕のヒーローアカデミア 薔薇と棘

第3章 day2 morning 轟焦凍


外が明るくなって来た気がしてぼんやりと目を開く


「起きたか?」



『相澤先生っ‥』




すでに黒い服を身に纏った先生がこちらを振り返るから慌てて起きあがろうとすると腰にズキっと痛みを感じて身体が反応してしまう




「痛いか‥?」




心配そうに駆け寄ってくれる先生は昨日よりも少し身体が楽そうでホッとする




そして私の身体の疼きもまた

先生のおかげで少し収まっていた




『相澤先生は‥?!辛くないですか‥?』




「またそうやって人の心配ばっかり‥俺は大丈夫だ」





大きな手が優しく私の頭を撫でる




「俺は生憎今日は緑谷と爆豪の付き添いで出て行かないといけないから‥‥無理、するなよ?」




意識を飛ばしてしまった私に着せてくれたバスローブの隙間から
胸元の薔薇の印を人差し指がなぞるようにして肌の上を滑っていく




それだけで昨日の夜の事を思い出して
ぴくりと身体が揺れてしまう




『相澤先生も無理しないでください‥辛くなったらいつでも‥』




「ありがとな‥‥じゃあ俺は校長に報告してから行ってくるよ」




『すみません‥よろしくお願いします』





お互いに個性の印が発現した事



解除の条件で身体が楽になった事



これが分かった上でようやく生徒達の身体を救う事が出来る





「じゃあ‥‥行ってくる」




『っ‥お気をつけて‥』





相澤先生の指が唇の輪郭をゆっくりとなぞって


軽く唇が重ね合わされる





口付けだけは俺以外とはするなと言う相澤先生との約束を思い出して
一気に顔が熱を持つ





「‥そんな可愛い顔されたら行けなくなる」



『っ‥』





名残惜しむように身体をギュッと抱きしめられたあと

もう一度キスをして




今度こそ相澤先生がお部屋から出て行った




『わたしも‥そろそろ準備しなきゃ‥』




胸元の薔薇が少し熱を持つ



それでも今日も学校はあるわけで



白衣と服を持ち上げてゆっくりと立ち上がる




幸いまだうっすらと外が明るくなるくらいの早朝
のろのろと服を着替えて相澤先生のお部屋から出て




寮へと歩いていると突然後ろから声を掛けられる




「先生‥っ」





『焦凍くんっ?!顔真っ赤‥大丈夫?!』
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