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【R18】僕のヒーローアカデミア 薔薇と棘

第14章 day10 物間寧人


物間side


遠くからでも目立つ赤い翼


ホークスと共に帰ってきた先生にA組の面々が駆け寄っていく


バカみたいにわんわんと泣きながら抱きつく生徒達



「よかったぁぁあ‥先生っ‥‥よかった‥」



「無事で何よりですっ‥!」



『みんなっ‥心配かけてごめんねっ‥探してくれて本当にありがとうっ‥』



深く頭を下げた先生がふらっと体制を崩すから慌ててその身体を支える



「これだからA組は‥ゆっくりさせてあげることもできないのかい?!」



『だ‥大丈夫なの‥!物間くんもありがとう』





触れた身体が柔らかくて
とてもいい香りがして
抑えていた気持ちが溢れ出す




ジクジクと燃えるように熱を上げる腰に絡みつくように出現した痕




悟られないように先生から目を逸らすと
そんな僕をみた先生がA組には聞こえないように耳元でこそっと話す




『物間くん、遅くなってごめんね‥今日こそ‥あの日の約束をと思ってるけど大丈夫かな?』




「っ!!」





あの日の約束



お風呂場の中でみた綺麗な身体が脳裏に蘇って
心臓がドキドキとうるさく騒ぎ出した




「無理だけはしないでくださいよ先生」




『うん‥ありがとう、じゃあまた夜にね』




ふっと柔らかく微笑むとまたA組の中へ戻っていった





正直毎晩寝ることも出来ないくらい辛かった

先生の事を考えると苦しくなった




「夜まで我慢できるか‥」



A組の副担任である先生は
よくB組にも顔を出しに来てくれていた



華やかなヒーロー向けの個性が多い生徒達の中
脇役と言われ続けた僕の個性を見て先生がぱぁっと顔を輝かせた




『物間くんすごいっ!!それは誰の個性でもコピーできるの?!いろんな現場で役に立つし‥えー!すごいなぁ!私の個性も出来るのかな??』



「先生の個性ですか?!や‥やってみましょうか!」



『うんうんっ!どうやったらコピーできるのっ?』




ワクワクと肩を揺らして
目をキラキラさせるその姿はあまりに可愛くて心臓を鷲掴みにされた気分だった




「触れた相手の個性をコピーできます」




本当なら身体のどこに触れてもコピーは可能だが
そっと先生の頬に指先を伸ばす

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