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【R18】僕のヒーローアカデミア 薔薇と棘

第13章 day10 morning ホークス


ホークスさんが空へと飛び立つと
爆豪くんにじりじりと詰め寄られる




『爆豪くんっ‥たくさん心配かけてごめんなさい‥』



「んなこたぁ今はどーでもいい‥なんでヘラ鳥とおんなじピアスしてんのかって聞いてんだよ‥」



『これは‥お守りでホークスさんが‥』



「じゃあ俺がお守りっつって指輪でもあげたらつけんのか?!」



顔がくっついちゃいそうなほど距離が近くなる




『爆豪くんがくれるお守りならつけるよ‥?』



「っ‥言ったからにはぜってぇつけろや‥」




キスされちゃうのかと思うほど顔が近くなって
真っ直ぐに見つめられる



『う‥うんっ!』




「爆豪‥それくらいにしとけ‥」




『相澤先生!』




「おかえり」




『ただいまですっ‥』




爆豪くんの後ろから現れた相澤先生が優しい笑顔でふっと微笑む


その後ろにはさらに緑谷くんや轟くんたちの姿もみえる



「爆豪‥独り占めすんのはずりぃ‥」



「うっせぇ半分野郎は黙ってろ!」



「先生っ!無事でよかったです!ホークスが見つけてくださたったんですよね?!」



『うんっ‥!緑谷くんも相澤先生と一緒に探してくれてたんだよね!本当に有難うっ‥』






言い争う爆豪くんと轟くんの横で緑谷くん



この賑やかな感じ



雄英に
皆んなの元に



帰ってきたんだなぁと実感する






『えへへ‥』





「っ!」





「ンだその溶けそうな笑顔はよぉ‥」




「先生っ‥‥」




思わずへらりと笑顔が溢れるとなぜか皆んなの目には涙が溢れた





『えっ?!なんでみんな泣いてっ‥』






「その笑顔見せられちゃこうなんのも無理はないな‥」




くしゃくしゃと私の頭を撫でる相澤先生の目にも少し涙が滲んでいる気がして今度は私の目にも涙が溢れ出す






『みんなっ‥‥ほんとにっ‥‥有難うっ‥‥』





そう言うと何か糸が切れたみたいに涙が止まらなくなって子供みたいにわんわんと泣き出してしまった




2度もみんなに心配かけて
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだったけれど



私の帰る場所はこんなにも温かいみんながいる




それだけで胸がぽかぽかと温かくなって
身体の痛みは嘘みたいに感じなかった
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