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【R18】僕のヒーローアカデミア 薔薇と棘

第13章 day10 morning ホークス


ホークスside



ジュー‥とフライパンで何かを焼いているような心地よい音
思わず涎がでてしまいそうないい香りが漂ってきて瞼を擦る



昨日は忙しい1日だった


抱えていた案件に加えて
ちゃんは中々薬の効果が抜けきらず

あの後も何度か身体を重ね合わせて
ようやくいつもの調子に戻ったのは夜もすっかりふけたころだった




「あ‥れ‥いない?」





一緒に眠っていたベッドの中にはもうその姿がなくて
横に置いていた黒いTシャツを身につけて部屋を出る



すると野郎達の騒がしい声が聞こえてきた




「んっまーー!!やば‥俺‥幸せすぎてなんか涙でてきた‥」



「ヒーリングガールの手料理食べたって自慢しよ‥」



パシャパシャとケータイのシャッター音と共に聞こえてくる柔らかな笑い声




『そんなっ‥簡単なものですが‥喜んでいただけて嬉しいです』




いい香りと笑い声に釣られて部屋の中を覗くと
エプロンをつけたちゃんが両手にお皿を抱えている




『ホークスさんっ!おはようございます!朝ごはんもう食べられますか?』



俺を見つけると花が咲いたようにふわりと微笑んだ



さらさらの髪は高い位置に結われていて
気合いを入れるように捲られたロンTの袖


白いエプロンがとても似合っていて
朝日に照らされる姿はまるで天使だった



「天使の羽でも生えてます?」



『えっ‥?』



「あぁ‥すいません、朝ごはんですよね‥食べたいっす」




『ではすぐに用意しますね!』




嬉しそうにさらに顔を綻ばせると手際良くお皿に料理を並べていく


チキンソテー
ふわふわのオムレツ
色鮮やかな野菜が入ったポトフ

綺麗に切られた果物



『お口に合えばいいのですが‥』



とんでもなく美味しそうな料理



口いっぱいに頬張るとちゃんが嬉しそうに目尻を下げる




「うまっ‥」



『ホークスさんには沢山助けていただいたので‥喜んで頂けてよかったです』




嬉しそうに無邪気に笑う姿にふっと身体の力が抜ける




あぁ
やっぱ好きだな



初めて食べる手料理は死ぬほど美味くて


他の奴らに先を越されたのがちょっと‥いや、だいぶ妬けるが



その可愛いエプロン姿も見せたくなかったし
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