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【R18】僕のヒーローアカデミア 薔薇と棘

第13章 day10 morning ホークス


ホークスさんの事務所で一日お世話になって
目を覚ます


あれからホークスさんはヒーロー活動をする為に出ていったけれど
何度も様子を見に戻ってきてくれたり


事務所のみんなもとっても優しくしてくれた




身体の怠さはまだ少し残っていたけれど
ずいぶん元気になって小さく伸びをして立ち上がる




外はまだぼんやりと暗くて
ホークスさんもまだ眠っていた



起こさないようにそっと部屋を出て
辺りをキョロキョロ見渡していると夜勤のサイドキッカーさんが声をかけてくれた



「ヒーリングガール!どうされました?」



『あの‥キッチンってありますか?』



「ありますけど‥朝食なら僕達が用意しますよ!ゆっくりしててください!」



『い‥いえっ‥皆さんがよかったら私が作ってもいいですか?せめてものお礼に‥』



「えっ?!いやっ‥そんなっ‥憧れのヒーリングガールにご飯作ってもらえるなんて嬉しすぎますけど‥さすがに無理はさせられませんっ」



『私はもうすっかり元気なので‥ご迷惑でなければお願いしますっ!』



「迷惑だなんてとんでもない!!嬉しすぎます!ありがとうございますっ!」



『よかった‥!じゃあお借りしますね!』



居住スペースの奥にあるキッチンはきれいに整理整頓されていて
いつも皆さんが使われているエプロンを貸してもらった



「じゃあ僕達見回りに行ってきます!冷蔵庫のものはなんでも使ってもらって大丈夫です!」



「俺っ‥ヒーリングガールの手料理食べれるなんて‥死ぬほど嬉しいっす‥エプロン姿もマジで神っす‥‥」




『ありがとうございますっ!精一杯頑張りますので、気をつけて行ってきてくださいね!』




「「ーっ!か‥可愛い‥‥」」




敬礼してくれる皆さんを見送って
冷蔵庫のドアを開ける



鶏肉に玉ねぎ たまご

じゃがいもに人参
キャベツ


バター

使えそうなものを取り出して
早速朝ごはんの準備にかかる



ここ数日の事はあまり覚えていないけれど
聞き取りにきてくれた警察の人の話によると


私は薬を飲まされていたみたいで
昨日もうなされていた私をホークスさんがずっと様子を見てくれていたらしい



細かく切った玉ねぎをバターで炒めながら
昨夜の記憶を思い起こそうとすると何故か身体が熱くなった
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