第2章 day1 イレイザーヘッド 相澤消太
相澤side
寮から出て雄英までの道を2人でゆっくりと歩く
何もないように振る舞ってるけど
真っ白な首筋が赤く染まっていて
耳のフチもほんのりと赤い
俺たちの催淫の個性よりもさらに強い交わりの個性
きっと一刻も早く楽になりたいはず
早く抱いてやりたい気持ちばっかり焦ってしまう
先生は先生で何か考え込んでいるようで
お互い無言のまま気付けば校長室の前に着いていた
「さっきハウンドドッグ先生が校舎の中で怪しい二人組を見つけたからすぐに拘束して警察へ行ったんだけど‥まさか‥そうか‥それは困ったね」
小さな身体を揺らしながら校長が深く考え込む
「相澤先生はともかく‥先生はそれでいいのかい?生徒を救う方法がそれしかないにせよ‥君の意思を無視するわけにも行かないからね」
『生徒の為なら‥お願いしますっ‥!』
「それは‥ありがとう‥先生自身も一ヶ月毎日となると身体が大変だろうから‥相澤先生頼んだよ」
「はい‥お任せください」
「警察への説明は私がしておこう。保護者への説明は今回は事態が事態だけにナシにする。責任は全て私がとる。今晩はまず相澤先生が試してみて‥明日から生徒達を頼んだよ。こんな事になって本当にすまない」
『そんなっ‥校長先生のせいじゃありませんっ‥顔をあげてくださいっ』
床に頭がつきそうなほど深く頭を下げる校長に慌てて駆け寄る先生
「それでこんな大変な事態の時に本当に申し訳ないんだけどね‥数日後にホークスより依頼を受けててね‥ヒーリングガールの助けが必要になりそうな任務らしいが受けてくれるかい?」
『もちろんですっ!』
「何から何まで申し訳ないね‥じゃあ宜しく頼んだよ!2人とも!」
「『はいっ!』」
校長室をでたその足のまま
また寮へと向かって生徒たちに先程話した事を説明する
「‥と言うわけだ。くれぐれも先生の身体を気遣って無理はするな‥分かったな?」
異常事態で非常事態
ずっと好きだった先生がこんなたくさんの男達に抱かれるのかと思うとおかしくなりそうだが
大事な生徒達の命の為にぐっと奥歯を噛み締める