第1章 雨上がりの空に/十亀 条
切ない疼きに、私は太ももを擦り合わせる。
でもそれだけじゃ、お腹の深い奥底に溜まった熱は発散させる事は出来なくて、涙で潤んだ目で条くんに訴えた。
「条くん···触って···」
「本当はもっとおっぱい触って焦らしたかったんだけど···足、開くよぉ?」
ちゅっ♡と最後に名残惜しそうに胸にキスをした後で、条くんが私の太ももに手を添えて足を開いた。
「···すっごい濡れてる。ショートパンツまでぐっしょり···のえっちぃ」
「だって···」
あんなに執着したように触られたら、お腹の奥が疼いてしまって、触れて欲しくて触れて欲しくてたまらなかったんだもの。
更に顔に熱が集まる気がして、恥ずかしさに条くんの顔がまともに見られない。
その間にも、「脱がすよ」と、ショートパンツのボタンとファスナーを下げて脱がされて行く。
チラッとショートパンツに視線をやれば、股からお尻の部分んまで愛液を吸って色が変わっていた。
「えっろ···」
愛液を吸ったパンツはもはやパンツの意味をなさないくらい濡れていて、条くんの喉が生唾を飲み込んだ音が聞こえて、無意識に呼吸が早くなる。
「ひゃっ!な、ちょっ···あぁ、条、くんっ?」
あろう事か、条くんがパンツの上からクリトリスを舌先でチロチロと刺激する。
直に触れられている訳でも無いのに、それがまた私を熱くさせる。
「はぁ、っ、ん、んあっ♡」
直接触れて欲しいもどかしさに、ひくん、ひくんと腰が動いてしまう。
「あっ!♡じょっ、く、ん!♡」
布越しに、条くんの親指が丸を書くように刺激されて、チカチカと意識が飛びそうになる。
──気持ちいい♡
──気持ちいい♡
焦らされて、焦らさて、クリトリスを触れられて、膣口とは違う所から熱い液体がちょろちょろと割れ目を伝って溢れ落ちた。