第1章 雨上がりの空に/十亀 条
「、背中浮かせて」
「っ、」
耳元で条くんに囁かれて、ゾクゾクと背中にくすぐったのが走った。
私が言われた通りに背中を浮かせれば、条くんは空かさずに背中のホックを外した。
そのまま流れるようにブラとTシャツを脱がされた私は、上半身は裸だ。
泣け無しの羞恥心から胸を庇うけれど···。
何度も見られているけれど、やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしい。
「可愛い···けど、どかしてくれないとぉ、の事気持ちよく出来ない」
言いながら条くんは私の腕をベッドへやんわり縫いつけた。
「んんっ、ゃっ、あっ···」
観念して私が腕の力を緩めると、条くんは満足そうに笑みを浮かべて、私の乳首にちゅうっ♡と吸い付いた。
既にキスにより興奮して勃っていた乳首を吸われて、私は思わず声わ漏らした。
熱い口内で舌先で頃がされて、時折吸われる行為に堪らなく反応してしまう。
「あっ、はぁ、はぁ、条···くんっ」
条くんの手つきはあくまで優しく、手の平でもう片方の乳房を弄ばれる。
指先でコリコリとさすられると思いきや、きゅっと摘まれての繰り返し、チュクチュクと吸われて、私はお腹の奥に切なさを感じ続けて、下着が濡れているのを感じていた。
それでも条くんは、丹念に胸への刺激を止める事は無い。
「すっごい可愛い···気持ちいい?次はこっちね」
私の蕩けた顔を見て、条くんが私を甘やかす。
今度は違う片方の乳首に吸い付いた。
「あぁっ、もうっ、···条くんっ」
「まだこっちにキスしてないから···ちゅっ、はぁっ」
「あぁん、あっ。だめっ···」
吸って、甘噛みされて、舌先で転がされて、私の体の奥の熱は更に迫り上がる。
───とろぉっ♡
──あぁ、また···♡
パンツの中は、愛液でびちゃびちゃだ。