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好意は好意のままでは終わらない

第1章 年下美男子に拾われました


「眼福だけど、そのままじゃ風邪ひくよ?それに、どうして謝罪なんかするの。」
「だ、だって、貴方みたいな美男子に夜のお相手をさせてしまったみたいだもの。」
「逆だとは思わないの?僕が無理やり襲ったと。」
「えっ・・・それは有り得ないでしょう。」

私の物言いに、美男子は可笑しそうに笑う。

「まぁ、襲われたと決めつけられて警察に届けられる羽目にならなくて良かったとは思うけど、自分自身の事、卑下し過ぎじゃないかな。」
「め、滅相もないです。」
「そうかなぁ?僕は留美子さんの事、可愛くて綺麗だと思うけど。それに、恋人同士になったんだから、そんな土下座なんかしなくていいよ。」

美男子の言葉に私は顔を上げた。

「こ、こ、恋人同士っ!!?」
「アレッ?忘れちゃったの?昨晩、僕と付き合うって約束してくれたよ。あ、そうだ。証拠があるから見る?」
「証拠?」
「留美子さんは、嘘つきが嫌いなんだよね?エッチしている間も、そう言っていたし。だから、僕が嘘つきじゃないって確認してくれるかな。但し、最後までちゃんと確認してね。」

いい笑顔でその証拠とやらを見せられる事になった私は、一先ずお互いに服を着てテレビでその証拠を見る事となった。


時刻22時が過ぎた頃、私はこの美男子とこの部屋に入って来た。泣きながら怒っている器用な私を宥めながら、ベッドに寝かせる美男子。泥酔しているからか、飲み物を持って来ると言っている美男子にしがみついたまま嫌だ嫌だと駄々をこねる私。

美男子も最初は何とか私を宥め透かそうとする意志が見える。でも、ぐでんぐでんに酔っぱらったまま寂しいと泣く私に、「僕と付き合わない?僕ならそんな悲しい思いをさせないと約束するよ。」「うん、付き合う。」

泥酔した私、二つ返事してた。そして、そのままイチャイチャと生々しい状況になって、もう確認は不要だと言ったのだけど最後まで鑑賞させられました。時間にして二時間半程。

同棲している彼氏ですら、こんな濃厚なエッチをした事なんてなかった。昨晩の私・・・本当にこれが私?と疑問に思う程に乱れに乱れた状況に眩暈を覚えた。

「分かってくれた?」
「重ね重ね、本当に申し訳ございませんでした。」

再び、土下座する私。そして、お付き合いの事を何とか無かったことにして貰おうとしたのだけど・・・。

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