• テキストサイズ

君の隣にいたい《ハイキュー》

第2章 高校生


孝支がコートへ走っていく。


くるみはその背中を見つめる。


いつも家で見るお兄ちゃんとは、少し違う。

真剣な顔。

大きな声。

みんなと声を掛け合って。

ボールを追いかける姿。




『……かっこいいなぁ』

思わず呟く。

その瞬間。



「何が?」



隣から声がした。

『え?』


清水先輩だった。

『あ、えっと……』

「菅原?」

『……うん』

「ふふ」

清水先輩が少しだけ笑う。


「かっこいいかな?あれ」


おちゃらけ発言を思い出して少しぷっと笑う。



『うーん、かっこ悪い時もあるけど…バレーやってる孝ちゃんは好きです!』



「やっぱり?じゃあ今からかっこいいとこ見なきゃね。」




クスリと笑って清水先輩はコートを見る。




私ももう一度コートへ視線を戻した。

「一本!」

「しゃーす!」

体育館に大きな声が響く。

そして。

ボールが高く上がった。


『わー!すごい!』



私は夢中になって試合を見つめる。

点が入るたびに数字を動かして。

声が聞こえれば、つられて応援して。


いつの間にか。



さっきまでの緊張や不安なんて、すっかりなくなっていた。



バレーって

やっぱり、すごく楽しい。





そう思った瞬間。

コートの中から。

「くるみ!」

『……!』


日向くんがこちらを見ていた。


「楽しいだろー!?」



『うん!!』



思いっきり頷く。

日向くんが嬉しそうに笑った。

「よっしゃ!」

その横で。

影山くんがちらっとこちらを見る。

目が合う。

『……!』

私は笑って手を振る。

『頑張って!』

「……おう」

小さく返して。

影山くんも、ほんの少しだけ口元を緩めた。
/ 37ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp