第2章 高校生
くるみside
試合が始まる。
及川さんが来たことでなんだか少しピリついてるみたい。
ベンチに座って及川さんから離れた後、みんなから質問攻めを受けた。
みんな少し呆れてるというか、「俺らのくるみに…!なんてことを…!」となんだか怒っていた。
順調に試合は進み、24対21で烏野がリード。
と。
ピー!
笛がなる。青葉城西が選手交代するみたい。
『及川さん…!』
〝ちゃんと見ててね?〟
先程の発言を思い出してどきりと胸がなる。
と、及川と目が合った。
ニコリと笑う及川。
「そう、そのまま見ててね。」
ボールを持つ及川さんの顔が真剣に変わる。
「いくら攻撃力が高くてもさ…その攻撃まで繋げなきゃ、
意味無いんだよ?」
及川さんは、月島を指差した。
笛が鳴り、及川さんがボールを放った。
すごい勢いと音でボールは真っ直ぐ月島くんの腕へ。
『!』
すごい威力…それでいて月島くんを狙って…!
狙ったところに打つだけでもすごい技術が必要なはず…!
『すごい…』
圧倒されてきょとんとしていると、及川さんがこちらを見て笑った。
『どう?』と言うように。
悔しいけど…凄いとしか言わざるえなかった。
・
・
・
数回目で月島くんがあげたボール。
青城のチャンスボールになったけど、日向がワンチでこちらのチャンスボールに。
そして日向と影山の速攻で得点が入り、試合が終了した。
試合には勝ったけど、みんな分かっていた。
このままでは勝てないと。
空気は張り詰めていた。
_____________
練習試合終了後_
片付けを終えてバスにみんなで向かう。
皆でバスに向かう。
「武田先生は、ああ言ってくれたけど、いくら日向と影山のコンビが優秀でも、正直周りを固めるのが俺達じゃあまだ弱い。…悔しいけどな」
澤村がそういった所で前から声が。
「おー!流石キャプテン!」
「!」
「ちゃんとわかってるね〜」
『及川さん…!』
くるみを庇うように菅原が1歩くるみの前にでる。