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君の隣にいたい《ハイキュー》

第2章 高校生


体育館の扉が開いた瞬間。

中から、たくさんの声が聞こえてきた。

ボールが床を叩く音。

シューズが擦れる音。

誰かの大きな掛け声。

体育館いっぱいに広がるその音に、思わず足を止める。



『わぁ……』

「すげーだろ!」

日向くんが振り返って笑う。

『うん……!』

なんだか、学校の中でここだけ別の場所みたい。

みんな真剣で。

楽しそうで。

キラキラしてる。

田中「日向、遅いぞー!」

日向「あ、田中さん!」

田中「お前また迷子になってたのか!?」

日向「違います!」

田中「じゃあ何してたんだよ」

「北澤さんが――」

『ちょっと日向くん!』

思わず袖を掴む。

「ん?」

『わたしが迷子だったって言わないで……!』

「え、でもそうじゃん」

『そうだけど!』

「ははっ!」


日向くんが楽しそうに笑う。


田中「……ん?」


近づいてきた坊主の先輩がくるみを見て目を丸くする。



田中「日向の知り合いか?」


先輩の声で中で各々アップをしていた人達もこちらに目を向ける。



『あ、えっと……』

どうしよう。

知らない人ばっかり。

少し緊張してしまって、日向くんの後ろに隠れるように立つ。



すると。




「おい田中ーお前怖いんだからあんま怖がらせんなよー」





聞きなれた声。


『…!』



顔をあげる。



ボールを持ってこちらに向かってきたのは



『孝ちゃん!』



私が嬉しくなって駆け寄ると、少し驚いた顔をする孝支。



「え、なんでくるみここにいるの?」

『それがね!』

「うん」

『学校の中で迷子になってたら日向くんが助けてくれたの!』

「……迷子?」

『うん!』

「そっかー大変だったな」


孝支が苦笑して頭をクシャッと撫でる。


「で、なんで体育館に?」

『孝ちゃんに鍵借りに来たの!』

「あー……」

そういえば。

朝、家を出るとき。

鍵確認するの忘れた。


「ごめん、俺も忘れてた」


『そうなの!だから帰れないの!』


「ごめんごめん」

孝支が笑いながら頭を撫でる。

「ちょっと待ってて持ってくるから。」

『うん!』



そのやり取りを見ていた田中が、口をぽかーんとあけた。
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