第2章 高校生
真面目に実験しつつも、他愛のない話をした。
ほぼほぼ山口くんが話して月島くんはたまに「うるさい山口」と咎めるくらいだったけど、やり取りも面白くて楽しく過ごすことが出来た。
午前中の授業も淡々と進み、お昼休みになった。
冬音ちゃんが「一緒に食べよー!」と言ってくれたので席をくっつけて二人でお弁当を食べ始める。
と、教室の外に人だかりができていたことに気がついた。
『なんだろう?』
「あれ全員くるみ目当てね…。」
2週間来てなくてみんなからしたら転校生来たみたいな感じなのかな?
「はいはーい見世物じゃないのでどっか行ってくださいー!」
と冬音ちゃんが廊下の人達にしっしっしとする。
が、あまり効果がなかったので教室のベランダに移動して食べることにした。
「くるみって彼氏いるの?」
突然の冬音ちゃんの発言にちょっとむせる。
『えぇ!?いないけど、…』
「いや朝先輩ぽい人がくるみ送ってきたでしょ?彼氏なのかなーって」
『えっとあれはね、』
お兄ちゃんっと言おうとしたとこで言葉を飲んだ。
そうだ!内緒の約束だった…!
『んーと、えーとね、昔からずーっと一緒ですっごく仲良いの!今日も心配して送ってくれただけ!彼氏じゃないよ!』
うん!嘘は言ってないしお兄ちゃんってことも言ってない!
「えー!くるみはその人のこと恋愛的には好きじゃないの?」
冬音ちゃんの言葉にドキリとする。
『え!うーん?大好きだけど…』
お兄ちゃんだしなぁ…
でもなんで今どきってなったんだろう…
返事に困ってうーんと悩んでいると「まぁ、くるみにはちょっと早いのかもね!」と冬音ちゃんが笑ってくれた。
「それに、くるみに彼氏できたら私が見極めなきゃ!」
とまたしゅっしゅっとボクシングのような真似をする。
冬音ちゃんは面白くて優しいなぁ!