第10章 ポリネシアンセックス
毎日の愛撫も優に1時間はかけなくてはいけないとも書いてある。
挿入した後は最低でも30分はピストン運動を行わず、動かさないようにすることと書いてあった。
その間、お互いにキスをしたり抱きしめたり愛撫をしたりするようだった。
このピストン運動をしない時間をたっぷりと味わうことでパートナーとの心のつながりがより深くなるとも書いてあった。
サチは和樹と激しいセックスよりも心がもっとつながるセックスをしたいと思い始めていた。
このポリネシアンセックスはそれを叶えてくれるのだとサチは思っていた。
サチはポリネシアンセックスの本を閉じた。
キッチンに行くとコーヒー豆を挽きコーヒーを入れた。
コーヒーを飲みながら考えていた。
どうにかしてこのポリネシアンセックスを和樹とやりたいと思ったのである。
今度また和樹に提案してみようと思ったサチだった。
そして金曜の夜が来た…。
サチは和樹よりも先にベッドに潜り込み半分眠っていた。
そこへ和樹がベッドへと入ってきた。
「か、和樹?」
「サチ、ごめん、起こしちゃったかな?」
「大丈夫よ。それよりポリネシアンセックスのことだけど」
「またそれかい?」