第9章 パーティー
大きく喘ぎ声を上げると逝ってしまったようだった。
それと同時に30代の男性もサチの身体の奥へと射精していった。
サチはぐったりとベッドに横たわっていた。
和樹はサチの所に駆け寄った。
「サチ、大丈夫か?」
「か、和樹、だ、大丈夫よ…」
二人は暫くベッドに横になろうとしたが、次から次へと人が入って来てはセックスをするのだった。
二人はソファーのある部屋に戻った。
サチは喉が渇いたのかお茶をゴクゴクと飲んでいた。
「サチ、少し休もう」
「そ、そうね…」
そう言うと二人はソファーでもたれ合っていた。
周りでは誰彼構わず相手を決めては個室へと入っていった。
このパーティーはオープンでコミュニケーションがしっかり取れている関係が必要とされているため、パートナーとの信頼が厚くなければやってはいけないものだと二人は思っていた。
それくらいに中毒性が高かったのだ。
一度ハマるとなかなか抜け出せそうになかった。
和樹は今回参加してみてそれを知ったのだった。
サチも同じ考えの様だった。
サチと和樹はバスルームへと行った。
そして、二人でシャワーを浴びたのである。
二人は帰る支度をして着替えを済ませた。
すると、パーティーの終わりを告げる時計の音がした。
みな急いで身支度を済ませていく。
その後は、みな知らないもの同士のようにして駅まで三々五々散っていくのであった。
サチと和樹も別々に家路についた。
このパーティーに参加したことが知れれば刑罰に処せられるのだ。
それだけは避けなければいけないと思った二人だった。
こうして二人の秘密のパーティーは終わったのだ。