第5章 キッチン
「和樹、お昼はカレーうどんでいいかしら」
「ああ、構わないよ」
リビングでテレビを観ていた和樹がそう言ってきた。
サチは冷凍されていたカレーをレンジで温めた。
そして、鍋に入れて少しめんつゆを入れてカレーを伸ばした。
カレーとめんつゆはとても相性が良かった。
めんつゆを入れるとカレーの辛さがマイルドになるのだ。
サチは冷凍うどんをレンジで解凍した。
その解凍したうどんをカレー鍋に入れた。
そこで少し煮込む。
すると直ぐにカレーうどんが出来上がったのだ。
とても楽ちんである。
「和樹、お昼できたわよ」
「うん、今行くよ」
リビングにいた和樹がキッチンにやってきた。
二人で食べ始める。
「うん、サチこのカレーうどん美味しいよ」
「そう、ありがとう」
そう話すと和樹は笑って見せた。
この日の日曜日もとてもお天気が良く穏やかだった。
青空のもと、洗濯物がひらひらとなびいていた。
猫たちはリビングの窓の側で日向ぼっこをしていた。
愛犬マロンはダイニングテーブルの下で二人が食事をするのを見ていた。
マロンはうどんが食べたい様だった。