第5章 キッチン
食器などは全てシンクの下に収納が付いていたのでそこに入れてあった。
キッチンには最近はやりの食洗器なども付いていたのである。
この食洗器のお陰でサチは随分と家事が楽にできた。
だが、洗い物が少ない時など食洗器は使わずに手洗いしていたサチだった。
そんな時、食洗器は食器乾燥機になっていた。
サチはよく友人を自宅に招いては食事会などをしていた。
和樹の会社の同僚なども時々来ていた。
そんな楽しい時間をサチは嬉しいと思っていた。
和樹の会社の同僚はみな優しくサチにはとても親切だった。
そんなある日の日曜日。
いつものようにサチはキッチンでシンクを掃除していた。
そこに和樹がやってきた。
「頑張ってるね…」
「あ、和樹。毎日綺麗にしないとね…」
「余り、無理するなよ」
「わかってるわ。ありがとう」
そう話すと和樹はキッチンから出ていった。
もうすぐお昼になるとサチは思っていた。
お昼ごはんを和樹に作ってあげないといけないと思ったサチだった。
今日のお昼は何にしようかと思っていた。
そう言えば今週はカレーを作ったのだ。
そのカレーの残りが冷凍庫に入っているのに気付いたサチだった。