第1章 ベッド
マンションの玄関を入ると直ぐに廊下があり廊下の突き当りが15帖のリビングだった。
玄関を入って左右両側に洋室6帖があった。
その右側の洋室がサチの部屋で左側の洋室が和樹の部屋になっていた。
その部屋にお互いパソコンを持ち、テレビやソファーも置いてあった。
リビングの横に10帖ほどの洋室があった。
その洋室が二人のベッドルームだった。
キッチンは10帖ほどありダイニングテーブルが置いてあった。
リビングにはグリーンの円形ラグが敷いてあり大きなテレビと二人掛けの白いソファーとローテーブルが置いてあった。
リビングは南向きでとても日当たりが良かった。
ベッドルームにはダブルベッドが1つとナイトテーブルがベッドの両端に1ずつ置いてあった。
和樹はこのマンションから車で10分位の所に勤め先の会社があった。
お昼などは、サチの待つ自宅に帰ってはサチと一緒に昼食を共にした。
この日も和樹は夕方の6時ころに家に帰ってくることになっていた。
サチは夕飯を作り待っていた。
インターホンが鳴る。
サチは玄関に行って和樹を迎えた。
「ただいま」
「おかえりなさい」
そんな会話があった。
いつもと変わらない1日だった。
そんな変わらない1日が二人には幸せだったのだ。