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七十二候

第34章 玄鳥去(つばめさる)


「真剣な顔や先輩たちと喋っていて笑ってる顔も見られてよかった。あと、俺の送った衣装、可愛いわ、やっぱり」
「衣装は可愛いよね、衣装は。笑」

 よし、きっと予選は大丈夫。元気もチャージできた。気持ちの上下が忙しい最近だが、私の感情を揺さぶるのは全部徹のせい。毎日忙しく、目まぐるしい。そんな毎日に感謝しよう。
 今日も、音楽ができていることに感謝しよう。

 そして10日後、音楽コンクールがやってきた。
 いつもより早く目が覚めた朝、徹から電話をもらう。「頑張ってこいよ」と手短に終えた電話だったが、私は徹の声を一生忘れないようにと言わんばかりに鼓膜に焼き付けた。
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