第85章 及川編#10
そう、どんなことが起こっても、一緒に笑って楽しんで歩んでいきたい。隣で萌の音楽を一番に聴いていたいし、萌を支えたい。そして俺のことも支えて欲しい。ひとりでも出来るかもしれないことは、やっぱり二人いたほうが俄然無敵なのだ。
そして、萌のとなりにいるときの自分は、自然体でいられるから気に入ってるんだ。自分のことを好きでいられるなんて、こんなに素敵なことはないよ。
俺は萌がそろそろ出てくるであろう、池袋の公園でただひたすら待つ。
桜舞う公園で七十二候を聴きながら、俺は萌にプロポーズをするタイミングを考えていた。
~end~