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七十二候

第2章 玄鳥至(つばめきたる)


 なのに、「3年生なんだしたくさん思い出作ろう!」とルンルンな徹。
 まさか同じクラスになるとは。この1年無事に生きられるように願った。


 桜は、新学期を連想すれば徹と近づいた高3の出来事を思い出す。そして、これからの新生活を彩るものだとも思う。
 さあ、桜たちよ。私の見方をしてくれ。私はオーディション会場のドアを力いっぱい押した。
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