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七十二候

第12章 紅花栄(べにばなさかう)


 幼馴染の親御さんも今でも私を気にかけてくれている。ありがたいことだ。

 そして23時。私はメイクを直しビデオチャットの準備をしつつクラリネットを組み立てていた。中学生の頃にお金をかけて改装してくれた防音室に感謝する。
 徹の顔を見て話すのは2か月ぶりだ。さあ。プロになって初めてのリサイタルだ。お客さんは徹一人。今できる最高の演奏をしよう。

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