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七十二候

第82章 及川編#7


 萌は俺のセンスを若干疑っていたが、それなりにいいものが贈れたのではないかと自負している。
「明日東京に戻ったらきっと荷物届いてるから。開けてみて」
「プレゼント? ありがとう。送ってくれたんだね。徹センスのめっちゃ素敵なもの」
「うん。俺センス。きっと大丈夫…なはず…」
「なんで自信なさげなの」

 2日後、萌から連絡が入った。無事喜んでくれたようだ。6月の公演のときに着画を送ってくれた。黒い衣装も似合うし可愛い。
 これから、どんな活躍をしていくんだろう。萌は早速6月に音楽コンクールにエントリーをしていた。
 萌は、この先どんな答えを出すのだろうか。黒い衣装を着ていつまでも楽しく演奏をして欲しい反面、衣装を脱ぎ捨ててアルゼンチンに来て欲しい気持ちもあり、ずっと頭の中ではもやもやといぶっていた。
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