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七十二候

第70章 菜虫化蝶(なむしちょうとなる)


 そして、ふらふらになりながら帰宅して、すぐさま私は徹へ手紙を書くことにした。
 こんな時代に手紙もどうかと思ったけど、形になるものを贈りたかった。
 何を書こうかな。長くなっちゃいそうだな。徹はこれを見たらどんなことを感じるんだろう。

 不安な気持ちが込み上げてくる。でもきっと、想いは伝わる。そう信じる他に道はなかった。
 私は素直な気持ちをそのまま伝えようとペンを握った。
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