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七十二候

第66章 霞始靆(かすみはじめてたなびく)


「そうか。じゃあ大丈夫だな」
 岩ちゃんは理解した上で、詳しくは聞かなかったんだと思う。
「うん、それでも玉砕したら慰めて」
「おう! 分かった」
 岩ちゃんは快活に笑ってくれた。きっと、私たちを信じてくれている。
「岩ちゃんも毎日きっと大変でしょう。いつも心配してくれてありがとうね。岩ちゃんも何かあったらいつでも話聞くからね」
「なんだよ萌。頼もしいじゃん」
「いつまでも頼りない私は卒業しないとね」

 じゃあ、結果を楽しみにしている、と電話を切った。
 ピアノやヴァイオリンは海外でも優勝している奏者はたくさんいる。クラリネットはそれほどではないのが現状だ。今日はたくさん学ばせてもらおう。今後に繋げていくために。
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