• テキストサイズ

七十二候

第52章 鱖魚群(さけのうおむらがる)


 徹はそう言ったものの明らかに何かが変だった。いつもなら今日の出来事をいきなり話し始めるのに。
「そうかなぁ。ちょっと心配」
「ねぇ、今度のクリスマス、デートしてさ、帰りにイルミネーション見ようよ」
「イルミネーション? へぇ~ロマンチックだね」
 私は照れ隠しに徹をいじるという可愛くない反応をする。
「いいじゃん、たまには。思い出づくりだよ!」
/ 234ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp