第6章 旅立ちの時
(これで本当に……この世界を治める女王になれるのかよ……)
ーーミーウは将来、この世界の頂点に君臨する女王になることが生まれた時から約束されている。
「ミーウ」
ミシュラがミーウにその他の航海に関する事を聞こうとした時、アユナがミーウの部屋に入って来た。
「ミーウ、わたしも海に出る 」
「え?」
ミーウとミシュラは部屋の入り口に立っているアユナを見つめた。
「わたしもあの2人と約束したのに置いてかれたのよ? わたしにも海に出る権利はあるはずだわ」
(キラーには待つって約束をしたけど……)
ー別にこの島で待つと言ったわけではない。それに、自分の使命のためにも、ミーウとともに海に出る。それが自分の務めだから……。
「わたしも海に出たいの」
アユナは真っ直ぐ真剣に思いを伝えた。ーーミーウが反対しないように。
ミーウは立ち上がって、アユナと目線を合わせた。
「いいよ」
ミーウは笑った。
「一緒に行こう」
アユナは安心して笑った。
ミシュラは呆然としていたが、我に返って首を振った。
「アユナまで何を言っているんだ!」
ミシュラは2人を叱った。