• テキストサイズ

【ONE PIECE】罪を抱く紅い目をした白き竜

第56章 天竜人と8人目の新たな仲間


 スレイジはディスコの言葉にブチ切れている。今にも刀を抜いて斬りかかりそうだ。
「ん?」
 そんな中、ケイトが声を上げた。
「ケイト、どうした……」
『さて、それでは……』
 アユナがケイトの反応が気になり、彼女に聞こうとするよりも前にディスコが話し始めた。しかし……。
「うわあーーー!」
 突如、ラキューバがふらついて床に膝を付き、口から血を流して倒れてしまった。
「うわ!? 倒れた!」
「何事だ? 血が見えたぞ!」
 会場内はどよめきと叫び声で騒然としている。
 ラキューバの手はまだピクピクと辛うじて動いている。そうこうしている間に、舞台に幕が引かれた。
「お……おい!」
「どうしたんだ?」
 会場の人々はざわざわと話している。
「今、どうしたの?」
 ミーウの後ろでナミがサンジに尋ねる。
「舌を噛んだ」
「え!?」
 サンジの言葉にナミは驚きの声を上げる。
「人に飼われて悲惨な人生を歩むより、今ここで死ぬことを選んだんだ。場合によっては……利口かもな」
 アユナの隣に座っているケイトが口を挟んだ。
「ううっ、ニュウウウ……」
「うっ……うう……」
 変わった顔の男は呻き声を、ヒトデは目に涙を浮かべた。ヒトデの脳裏にはケイミーとの楽しかった思い出が蘇る。
/ 671ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp