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【ONE PIECE】罪を抱く紅い目をした白き竜

第56章 天竜人と8人目の新たな仲間


 ナミは自信あり気に笑った。
「……なるほどね」
 ー麦わらの一味とは縁が程遠い、この“闇世界”の事情。彼らの友達が絡んでいるとなると、話が変わってくる。
(まったく……)
 ーどうしていつも、あなたたちは自ら危ない橋を渡るのだろうか。
「そんなナミさんがおれは大好きだ〜!」
「うるせェ」
 後ろではサンジが腕を大きく広げて、ナミにラブコールを送っている。
『さあさあ、盛り上がってまいりました。人間大オークション! 続いても、オススメの買いの一品。エントリーNo.15は絶世の美女奴隷』
 スタッフに連れられて出て来たのは紫の長い髪の女性だった。
『ご覧ください。この奇跡のプロポーション。20歳の踊り子、パシアです。さあ、本日の目玉商品の1つ。パシアの踊る姿は必ずや殿方を魅了し、天国に導くこと請け合い!』
「80万」
『美しい踊り子パシア! なんと、いきなり80万スタートです!』
「100万!」
「150万!」
「300万!」
『一気に300万ベリー! もうひと声、ありませんか!』
「ふざけやがって……まったく、どいつもこいつもレディーを何だと思ってやがるんだ」
 先程まで目をハートにしていたサンジだったが、とても人間のすることとは思えない会場内の貴族たちの行動に、グルグルの眉毛をピクピクと動かしている。ーー女が絡んでいるから尚更怒っているのもあるが……。
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