第56章 天竜人と8人目の新たな仲間
「ちょっと野暮用でね」
『さて、次はエントリーNo.14』
ミーウとナミが話していると、次の商品紹介が始まった。
『今度の商品は人間の女。家事手伝いはもちろん、トランプからチェスまであらゆるゲームも得意でお客様の暇潰しの相手に最高かと存じます。まずは60万ベリーから!』
「うっ……」
その様子を見ていたナミは歯を食いしばった。
「70万ベリー」
「90万」
「120万」
「ニュ……」
ミーウの後ろで、変わった頭をしている男がナミと同じく歯を食いしばる。チョッパーと海パンの男も。
「150万」
「ひいい……」
変わった頭をしている男の肩に乗っているヒトデの顔が青ざめる。
「200万」
「クソどもが」
サンジが怒りを露わにしている。
「300万!」
眼鏡をかけた貴族が高々と番号札を掲げる。会場内にはどよめきが起きる。
『51番の方、300万ベリー! 他、ありませんか? ありませんか?』
ディスコが何度も会場内の人々に聞いた後、台を木槌で叩いた。
『51番の方、300万ベリーで決定!』
女を競り落とした貴族は高笑いをする。
「ケイミーもこうなるのか?」
「ニュ〜!」
ヒトデと変わった顔をした男は狼狽えた。
「ケイミー?」