第56章 天竜人と8人目の新たな仲間
その後もオークションは滞りなく続いた。エントリーNo.14の商品が出て来る前に、ミーウたちが座っている長椅子の後ろの扉が開いた。中へと入って来たのは5人。オレンジ色の短い髪の女と金髪のスーツを着た男、毛で体を覆われた男、海パンを履いている青い髪の男、変わった容姿をして肩にヒトデを乗せた男だった。
ヒートはまた、自分の船長へ耳打ちをする。
「頭、ありゃ確か麦わらの一味の……」
「麦わらの船長はいねェな。どれ程の馬鹿野郎かお目にかかりたかったが……」
キッドの声と扉の音を聞いたミーウは後ろを振り向いた。
「……ナミ、サンジ、チョッパー」
「ミーウ」
背もたれに座っている黒髪の女の子を見て、ナミは彼女に近寄った。
「な!? ミー……」
大きな声を出して、ミーウに近付こうとしたサンジの口をチョッパーが後ろから押さえた。
「サンジ、ここでは静かにしないとダメだろ」
極力、小さな声でサンジに注意する。サンジは尚も、モゴモゴと抵抗している。
「どうしたの? こんな所にあなたたちが来るなんて……」
「それを言うなら、ミーウこそ。あんた、こういうの嫌いでしょ?」
ナミの言葉にミーウは苦笑いした。