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【ONE PIECE】罪を抱く紅い目をした白き竜

第55章 人間オークション


「……スレイジもユイも、申し訳ないけどしばらくの間だけ耐えて。わたしも……この人たちのことは許せと言われても許せないから……」
 ミーウは下唇を噛み締めた。
『それでは、早速オークションを始めましょう!』
 舞台上ではオークションが始まった。
『エントリーNo.1 西の海はトロア出身。なんと音楽家の家系で楽器は万能。誇り高き海賊。楽器を持たせりゃ、どんなBGMのリクエストもOKの人間ミュージックボックス! モップを持たせりゃ、ホコリ1つ逃さない。完璧なる掃除人。更に、特技がワイン作り。働き盛り25歳の人間、男。192cm 130kg。名をバイロン!』
 金髪の男がスタッフに引きずられて、舞台上へ上がって来た。
『まずは特別価格48万ベリーから! では、プレートを上げて意思表示を!』
 ローは退屈そうな顔を、キッドは物珍しいものを見るような様子で、ミーウは心底この会場の人たちを軽蔑した目でオークションを見ている。
「まあ、48万なら買い得だな」
 7番の札を持った貴族が札を上げた。
『そちら7番の方、48万。もう一声ありませんか?』
 ディスコは会場の人々へ声を掛ける。
『ありませんか?』
「50万」
 82番の札を持った貴族が札を上げる。
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