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【ONE PIECE】罪を抱く紅い目をした白き竜

第55章 人間オークション


『どうも、皆様。今回も良質な奴隷たちを取り揃えることができました。皆様、ラッキー! 本日は超目玉商品もございます。お好みの奴隷をお持ち帰りいただけますことを心より、お祈りしておりま〜す!』
「ワァー!!!」
 彼が喋るだけで歓声が上がる。
「今日はどんな買い物をなさる予定で?」
 ミーウたちが座っている長椅子の通路を挟んで隣の客席で、貴族の男と女が話をしている。ーーこのオークションの常連客のようだ。
 ミーウはそちらに目だけを向けた。
「前に買った人間の奴隷は1週間も保たずに潰れましたのよ。だから、今回は若くて頑丈な巨人族の男でもと思いまして」
「私は目の保養に若い女を2〜3人ばかり」
「おたくも好きね〜」
「どんな子が出て来るか、今から楽しみですわい」
 貴族の男女は大声で笑っている。
「……ミーウさん、わたし……」
「ユイ、待って。耐えて」
 ミーウの隣で珍しく怒りに震えているユイが能力を使って、その貴族たちを攻撃しようとするのをミーウは止めた。
「でも……」
「ミーウ、おれも……あいつらだけじゃねェ、ここにいる奴ら全員……許せねェ」
 スレイジも小声で、ミーウに聞こえるように言う。体の周りには時々電気が音を立てて走っている。
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