第54章 13人の超新星
「半年ー!」
ルフィたちは外にまで聞こえるような大声で驚いた。口をあんぐりと開けている。
「その辺に女作って寝泊りしてると思うから、体の心配してないけど? 一度飛び出すと、長く帰らないのは元海賊の性かしら」
「職人のおっさんも海賊だったのか!」
「そうよ」
「でも、弱りましたねー。ここにいないとなると、探しに行くしかないですねー。おおよそ、見当はつきますか?」
「そうね。多分、1番から29番には……いるんじゃないかしら?」
シャッキーは天井を見ながら答えた。
「1番から29番GRっていうことは……」
チョッパーはシャッキーの言葉を繰り返して、ハチに教えてもらったシャボンディ諸島の地図を頭の中で思い浮かべた。
「無法地帯……」
チョッパーの顔は見る見る青ざめていく。ーーシャッキーのお店に来るまでに、何グループかの賞金稼ぎに襲われ、怖い思いをしたからだ。
「彼も札付き、海軍の監視下ではくつろげないから。あと、そうね……その範囲外ではシャボンディパークも好きね」
「遊園地か?」
ルフィは目をキラキラさせた。
「よーし! そこ探すぞー!」
「イェーイ!」
「ヤッホー!」
「遊園地ー!」
ルフィの声と共に、チョッパーとブルック、ケイミーは4人で手を挙げて喜んでいる。