第54章 13人の超新星
「コラ! ケイミー!」
喜んでいる4人とは反対に、パッパグはケイミーに怒っている。
「遊園地! 遊園地!」
そんなパッパグの様子は全く気にせず、ルフィたちは踊って喜んでいる。
「とにかく! どこを探すにしても気をつけて!」
先程までのシャッキーの口調と違い、厳しくなったことでルフィたちは踊りを止めた。
「私の情報網によると、君たちが上陸したことで、現在このシャボンディ諸島には……13人、1億ベリーを超える賞金首がいるわ」
その言葉を聞き、ブルックは息を呑んだ。
「1億超えが……13人!?」
チョッパーは額から汗が次々と出て止まらないようだ。
「そう」
ルフィはシャッキーを真剣な表情で見つめた。
「モンキーちゃんとロロノアちゃんを除いても、あと11人。君たちは〈偉大なる航路〉に入った時、入り口で7本ある航路のうちの1本を選んで、そのログに従って進んで来たはず」
「うん」
ルフィは頷いた。
「だったら、当然他の6本を辿り、君たちと同じような困難を乗り越えて、ここに来た者たちがいる。どのルートを通っても、〈赤い土の大陸〉に突き当たるから、その壁を超えるため、みんながこの諸島に集結する。分かる? ここまで世界の超新星たちが同時期に顔を揃えることもそうそうあるもんじゃないけどね。特に、ミーウ、キッド、ルフィ、ホーキンス、ドレーク、ロー……この名前は頻繁に新聞を賑わせていたわ」