第53章 シャボンディ諸島の闇
ミーウのグループと買い出し班はコーティンググループと別れて、途中まで一緒に行動することにした。ミーウたちが一時的に船を止めたのは37番GR。クユンたちはそこから船で島を回って50番台GRに向かった。ミーウたちはと言うと……。
「最初にシャボンディパークへ行った方が効率がいいわよ! すぐ目の前なのよ!?」
「だーかーら! ホテルの予約が埋まっちまうって言ってるだろうが! ここに来る海賊はコーティングが終わるまでの時間、全員ホテルに泊まってんだからよ!」
「ホテルなんてたくさんあるから埋まらないわよ!」
「埋まるわ!」
ミーウとスレイジはまだ口喧嘩をしている。
「2人とも、言い合いはやめて」
「おい、そこら辺にしておけ」
アユナとショウラが2人の間に割って入った。
「ミーウ、シャボンのコーティングには数日はかかるわ。その間もこの島に滞在するんだから、シャボンディパークなんていつでも行けるわよ」
「そうだけど……」
アユナは苦笑した。
「それか、それぞれの用事が終わったら、シャボンディパーク集合にする? 今が11時だから……」
「待って、アユナ」
ミーウが集合時間を決めようとしていたアユナを止めた。