第53章 シャボンディ諸島の闇
「どうしたの? やっぱり、最初にシャボンディパークで遊びたい?」
「……うーん……そうね……」
ミーウは一瞬だけ、殺気を含んだ鋭い目をした。しかし、アユナと目を合わせた時にはそれが消える。
「やっぱり、シャボンディパークには最初に行きましょ。買い出しの荷物とかがあると、邪魔になるでしょ?」
「確かにそうだけど……」
アユナは怪訝そうに首を傾げた。
「その後、それぞれの用事が終わってたら、また集合して行きましょ。電伝虫に連絡するわ」
「え?」
船員たちは不思議そうにミーウを見た。
「午後になったら……行きたいと思っていたところがあるから……」
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