第45章 砂の王国“アラバスタ”
「……確かに」
ケイトは顎に手を当てた。
「ぼくが荷物持ちとして代わりに行きますから、スレイジは休んでてください」
「おい、待てよ」
スレイジは口の先を尖らせた。
「ミーウはどうなんだよ。あいつだって、懸賞金がかけられてるじゃねェか」
「ミーウは致し方ありません。この国のことを少しは知っているのですから、案内していただかないと」
「……」
ジウのまともな意見にスレイジはぐうの音も出ない。
「決まりね」
ミーウは笑った。
「買い出し班はわたし、アユナ、ジウ、ケイト、ショウラで行って来るわ。船をお願い」
「おう、任せろ!」
クユンはミーウに歯を見せて笑った。
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