第5章 重なる心と別れ
「もう1つ」
そう言って、ミーウはキッドのビブルカードを氷晶に入れた。
「よし」
机の上にミーウが作ったビブルカードのネックレスが2つできた。
ミーウはその内の1つ、キッドから貰ったビブルカードが入っている氷晶のネックレスを首にかけた。
「ミーウ」
ちょうどその時、アユナとミシュラが部屋に入って来た。
「ミーウ、どうしたんだ?」
ミシュラはミーウの前まで歩み寄った。
「ミシュラ、お願いがあるの」
ミーウはしゃがんで、ミシュラと目線を合わせた。
「わたしとアユナを北の港まで乗せてってくれない?」
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