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【ONE PIECE】罪を抱く紅い目をした白き竜

第42章 知られたくなかったこと


 ミーウは足を組んだ。
「このアザは……呪いなの」
「……呪い?」
「ええ」
 ミーウは目を細めた。
「800年前に“空白の100年”が終わりを告げ、“シャンドラ”という古代都市が滅亡した。……このことは知ってる?」
「……親父から少しだけ、聞いたことがある」
 エースは少し前に、夜中に白ひげと酒を飲んでいた時のことを思い出した。
「……それなら、話は早いわね」
 ミーウは薄らと微笑んだ。
「それと同時期に“巨大な王国”と呼ばれる国が連合国によって滅ぼされた……」
 ーー脳裏に浮かぶのはあの日の炎。あの日、言われた言葉。その意味を後から知った。
「……その巨大な王国と連合国との戦いは……とても悲惨な戦いだった。人が人を斬り、人が人を撃つ……そんな光景が当たり前だった」
 ミーウは俯いた。
「その戦いの中で、わたしの先祖はある魔女を殺した。この〈紅桜〉で」
 ミーウは後ろに置いてあった〈紅桜〉を手に取った。
「……死ぬ直前、魔女はわたしの先祖に2つの呪いをかけた。先祖の間に生まれてくる子どもたち……その先の子孫にも続く呪いを……」
「……2つの……呪い……?」
「ええ」
 ミーウは紅い瞳を閉じた。
「このアザは1つ目の呪い……一目で人殺しの子孫とわかり……そして、その子孫たちが何かの“罪”を犯した場合、他の人間にもすぐにわかる印……」
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