• テキストサイズ

【ONE PIECE】罪を抱く紅い目をした白き竜

第42章 知られたくなかったこと


 ーーバーソロミュー・くまは革命軍の元幹部だ。訳あって、現在は“七武海”に属しているが、心の中では今も天竜人や世界政府のことが嫌いなはずだった。もしかしたら、革命軍と繋がっている可能性だってある。
「あのまま、エースと一緒に船に戻っていたら……他のみんなが怪我をする可能性がある。最悪の場合、わたしと一緒に殺されるかもしれない」
「……」
「でも、わたし1人だったら……どうかしら?」
 ミーウは少しずつ、くまとの間合いを詰めている。
「わたしが傷を負っても、みんなは何もない」
 ーみんなが無事なら、それでいい。
「わたしを殺したいんでしょ? 憎いわたしの血筋を、途絶えさせたいんでしょ?」
 ミーウは自分で言いながら、自分の血筋が憎くて下唇を噛み締めた。
「殺したいなら、殺してみなさい! 仲間だけは……わたしが守る」
「……」
 くまは左手の手袋を外した。
ポンッ
 肉球の形をした空気の塊をミーウの方へと飛ばした。
「!?」
 凄まじい速さで飛んで来るたくさんの空気の塊をミーウは“見聞色”の覇気を使って避ける。しかし……。
「ッ!」
 訓練されたはずの“見聞色”の覇気を用いても、全てを避けることはできず、数個の空気の塊が肩や足にかすってしまった。
/ 671ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp