第41章 思い出せない記憶
ギュルルルル
「!?」
ミーウが考え事をしていた時に、急に隣で盛大なお腹の音が聞こえた。
「悪ィ。腹減った」
「……」
ミーウはポカーンと口を開けて固まってしまった。ーー勝手に船に乗り込み、勝手にご飯を食べ、しかもその食べた量が人1人を超える量を平らげたにも関わらず、目の前の男は腹が減ったと言い出したからだ。
ミーウはため息をついた。
「あなたのお腹はブラックホールか何かなの?」
「ハハハ、すまねェ」
エースは曝け出したお腹をさすりながら言った。
その様子を見て、ミーウも釣られて笑った。
「まあ、いいわ。ご飯食べに行く? ちょうど、わたしも甘い物が食べたくなってきたの」
「そりゃ、いいな」
2人は笑い合って、街の方へと戻って行った。
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