第41章 思い出せない記憶
しばらく走った後、港町が途切れた。そこで、エースはミーウを降ろした。
「よし! じゃあ、まずは歩くか!」
エースはそのまま、ミーウの手を引いて島を歩き出した。
「エース! どこに行くの?」
ミーウは前で自分の手を引いているエースに聞いた。エースは振り向いて、笑顔を見せた。
「決めてねェ」
「……」
ミーウは黙ってしまった。ーー自分もなかなかの無計画な方だと思っていたが……。
(わたし……ここまでじゃない……)
ミーウはいつもの自分の行動を反省しながらも、大人しくエースの後をついて行っていた。
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