第37章 〈偉大なる航路〉
(あまり、いい噂を聞かないところね……)
ー竜国島にいた時に、クザンたちが少し問題視していた島だった。海賊狩りが住む島だとか……。
「ウイスキーピークの先は確か……」
ミーウは小さい頃に、シェルミーに教えてもらった知識を必死で思い出した。
(あの国に行き着くはず……)
ーこの世界の中で、大きな意味を持つ“あの国”。ーーそこに行く航路はウイスキーピークだけじゃなかったような……。
ミーウは机に広がる海図を見つめた。
「よし、決めた」
ミーウは地図に描かれている島の1つを指差した。
「〈偉大なる航路〉の最初の島はここにする!」
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