• テキストサイズ

【ONE PIECE】罪を抱く紅い目をした白き竜

第36章 それぞれの旅へ


「キッド」
 キラーはキッドの部屋の外から、キッドを呼んだ。
「……何だ?」
 部屋の中から返事が返ってくる。
「支度できたか?」
「あァ、もうとっくにな」
 キッドは部屋から出て来て、入り口に立っていたキラーを見た。
「荷物は?」
「運ばせてる。もうそろそろ出発できるぞ」
 キッドはそれを聞き、満足そうに笑った。
「いよいよか……〈偉大なる航路〉」
「ああ」
 キッドとキラーは窓の外から海を眺めた。
「キッドの頭ー!」
 そんな時、部下の1人がキッドを呼びに来た。
「どうした? こんな忙しい時に。荷物に何かあったのか?」
 部下は急いで来たのか、息がだいぶあがっている。
「に、荷物は全部運びました。そういう類のことじゃないんですよ!」
「じゃあ、何があった……」
(また、賞金稼ぎの襲来か?)
 キラーは一瞬、そう思った。
 部下は息を整えてから、叫ぶように声を出した。

「キ、キルリレ……“秒殺の女帝”キルリレ・ミーウが……来たんですよ!」

「……何だと? ミーウ?」
 キッドはその名を聞いた途端、甲板に急いだ。
 甲板に行くと、船の下を見た。そこには、ミーウとアユナをキッド海賊団が囲んで、ビビりながら攻撃するかどうするかを躊躇している様子が伺えた。
/ 671ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp